住まいに愛着をもつ住まい手とつくり手を取材する「WE LOVE THIS HOUSE」。
今回訪ねたのは、2022年11月に完成したという、三重県鈴鹿市のIさんご夫婦(旦那さん30歳・奥さん29歳)の新築一軒家。フリーランスの設計士である奥さんが自ら設計したという、こだわり満載のご自宅です。
さっそく、住まい手のIさんご夫婦と、共に家づくりに携わった『アサヒグローバルホーム』の玉木さんに、住まいのこだわりをたっぷり教えてもらいましょう!
いい土地との出会いが生んだ、
マイホームへの一歩
―――家を建てようと思ったきっかけは何でしたか?
旦那さん:実は玉木さんとは家族ぐるみで仲良しで、ある日、一緒に食事をしていたときに『鈴鹿でいい土地が出たよ!』と教えてもらったのがきっかけでした。
奥さん:私は設計士なので、いつか自分が建てた家に住みたいなと漠然と思っていたものの、特にいつというのは決めていなくて。でも、これはチャンスかも!と思い、わりと突発的にマイホーム購入を決意しました(笑)。
玉木さん:工業都市である四日市のお隣、鈴鹿市は“自動車のまち”という印象がある一方で、山も海も比較的近い、自然豊かな地域でもあります。鈴鹿の中でも今回Iさんご夫婦におすすめした土地は、大きなショッピングモールや電車の駅、学校も徒歩圏内で、川は近いけれど標高が高めでハザードマップも安全なエリア。将来的に子どももほしいと話していた2人にぴったりな土地だなと思い、おすすめいたしました。
近所に流れる鈴鹿川。子どもたちものびのび遊べる環境。駐車場の地面は旦那さんと旦那さんのお父さんが施工!
ゆるやかにつながるLDKで、
家族の時間を大切に
―――家づくりのテーマを教えてください。
奥さん: “家族が自然と集まる家”がコンセプトです。将来的には子どももほしいので、子育ても視野に入れて間取りを考えました。リビングをはじめ、家族の共有スペースをできるだけ広く確保するために、家族それぞれの自室は必要最低限の広さに留めています。
―――間取りを考える上で軸となった空間はありますか?
奥さん:1階と2階の間に設けた、スキップフロアです。壁ではなく、段差で空間を仕切るスキップフロアは開放感があり、他のスペースとのつながりも感じられて、限られた空間をより効率的に使えます。今は私の仕事場にしているのですが、将来的に子どもができたら子どもの遊び場として活用するのもいいなと構想中です。
開放感のあるスキップフロア。階段には大きな高窓も設置し、光がたっぷり入る気持ちのいい空間に。
―――家の中で特にお気に入りのスペースを教えてください。
旦那さん:スキップフロア下の漫画スペースです。夫婦揃って漫画が大好きで、ごろごろしながら読めるように床は畳をチョイス。壁紙や照明も和なものを取り入れて、のんびりくつろげる空間を意識しました。
奥さん:キッチンも大好きな空間です。匂いが漏れない独立型がいいけれど、日の入らない閉鎖的な空間にはしたくない。そう思い、大きな内窓を取り付けました。これなら明るいし、料理をしながらでも家族の様子を確認できて安心です。
秘密基地感のある、至極の漫画スペース。「真上のスキップフロアは仕事スペースにしているので、今のところ足音も気になりません」と旦那さん。壁紙使いも素敵なキッチン。レンジフードがいらない、壁付けタイプの換気扇を導入することでインテリア性も重視。
居心地の良さを作るのは、
“細部に宿るこだわり”
―――マイホームを建てる上で、特に大変だったことを教えてください。
奥さん:設計図は持ち込みでお願いしたので、プランを考えるのが何より大変でした。細部までこだわりたくて、徹夜で頑張りましたね(笑)。我が家は細かいこだわりが多く、玉木さんにも職人の皆さんにも本当にたくさんご迷惑をかけたと思います。例えば、玄関の段差には、かまちという見切り材を入れるのが一般的ですが、見た目をどうにかすっきりさせたくて、フローリングだけで収めてもらいました。こういう要望は「うちではできない」と断られる場合も多い中、アサヒグローバルホームさんは嫌な顔せず引き受けてくださいました。皆さんと一生懸命作り上げた思い入れのある家なので、長く大切に住み続けたいと思います。
玉木さん:今まで何百件と家づくりに携わってきましたが、やっぱりこだわりのあるお客さまと作るお家は、より一層思い出深いです。Iさん宅ではInstagramやPinterestで見つけたという、珍しい設備や建具も数多く取り入れました。会社としても初めて取り扱うものが多く、学びもたくさんありましたね。住み心地の良さは住まいの細部に宿るもの。お客さまには納得できる家で暮らしてほしいし、長く住んでもらうためにも妥協はできませんね。
ダイニングの引き戸は壁と壁の間に収納できる仕様に。天井いっぱいまで戸の高さを設けることで視覚的に空間が広く感じる。玄関は、かまちを使わずにすっきりとしたデザインに。
―――長く住み続けるという視点で工夫したことはありますか?
奥さん:屋根は平らにすることで、メンテナンスの手間が極力かからない構造に。
あと、壁紙は機能面も重視して選びました。洗面所には吸湿性の良い壁紙を、トイレには消臭効果のある壁紙を選んでいます。
玄関正面の小さな中庭に植えたもみじの成長も、これから楽しみですね。
洗面所の壁紙は吸湿性があり、掃除のしやすい素材を選んで。中庭の木は季節によってさまざまな表情が楽しめるモミジ。夜のライトアップも素敵!
―――この家を拠点に、これからどんな暮らしを楽しみたいですか?
旦那さん:1階のベランダでおうちバーベキューを楽しんだり、1日中家にいても飽きずに遊べる住まいに育てていきたいです。一方で、鈴鹿は海も山も近いので、キャンプなどアウトドア系の趣味にも挑戦したいですね!
文:北居る奈
写真:佐々木孝憲
VOICE FROM HOMEBUILDER
住まいは神聖な場所だと思っています。お客さまそれぞれの暮らし方からご提案させていただき、完成後もその神聖な場所のよき担当者であり続けられるよう努めています。毎回お引渡しの際には感動で胸がいっぱいになり、自然と涙が出ることも…。今後も大好きな家づくりを通してたくさんのご家族と出会い、絆を深めていけたら幸せです。(アサヒグローバルホーム 玉木 雄太さん)
アサヒグローバルホーム株式会社
〒510-0834
三重県四日市市ときわ1丁目2-18
TEL 059-359-1000
完全自由設計でオンリーワンの暮らしを提案
創業45年の住宅不動産企業で、三重県、愛知県、岐阜県を中心に活動。三重県では22年連続で施工棟数1位を獲得。『おしゃれで、性能良くて、お値打ちで、物語があって、幸せを感じる住まいづくり』をコンセプトに掲げ、圧倒的コスパだけじゃない、理想をすべて詰め込んだ"日本一住宅"を追及。本社併設の三重県四日市の住宅展示場では、5棟のモデルハウスに広々としたキッズコーナーも常設。